アイアンメイデンのジャケ写を全部みてみよう

 

どうもこんにちは。謹製です。

 

素材がいいので、高校時代の体操服を着て毎日過ごしています。

 

 

 

 

 

最近面白い事を思いつこうとしても、下ネタ絡みのことばかり頭に浮かんできてしまいます。

外出自粛兼大学休学者の生活では、どうしても新奇さを追い求めるとエログロナンセンスに陥ってしまうみたいです。

まあ、要はボーっとして過ごしてますというだけで、そんな大層な横文字に見合ったことはしてないんですけどね。グロとは無縁だし…普通はそうか。

 

 

 

 

 

一旦話は変わって最近よく聴く音楽の話です。

 

最近のapplemusicの履歴なんですが、

ADAM atLONDON ELEKTRICITYSuchmosレッチリ、といった瀟洒な音楽が並ぶ中、

IRON MAIDENもよく聴いています。

 

 

日本語表記だとアイアン・メイデン

世界で最も有名なヘビメタのバンド(の1つ)です。

中がとげとげな処刑器具で知られるあれを名前にしています。まさしく。

軽快なテンポで唸るギターと音域の広い歌声がかっこいいんです。

 

 

詳しい事はウィキペディアを見てもらうとして、このバンド、

CDのジャケットの絵が全部ダサグロかっこいいんですよね。

そう、ダサくてグロくてカッコイイ。

’70後半から活動しているバンドだから、多少の時代のずれによる部分はあるにしても、

それにしてもダサい。

そこがいい!と思う自分もいるので矛盾した形容をしてしまったのですが、

同時に絵がグロめでもあるんです。

 

 

…グロ!(元の話題に戻ります)

 

 

 

 

 

という事で今回は、僕にとって一番身近なグロ、アイアン・メイデンにフォーカスして記事を書いてみます。

具体的には、

アイアン・メイデンのCDのジャケ写を片っ端から見ていって感想や意見を並べてみたいと思います。

CDのジャケットってまじまじ見たりしないから何か発見があるかもしれません。楽しみです。

 

(散々グログロと書いていますが、スプラッター映画とかそれら程ではないです。

あくまでCDのジャケ写、誰の目にも触れてOKとされているレベルのやつなので。

ただ、全然シュミ悪い(一般に)ので、苦手な人は念のため、閲覧をやめておいてください。

つまらない導入部分だけですみません、ご覧いただきどうもでした。)

 

 

 

 

 

 

 

 

さて、並べていきたいんですが世界的バンドだけあって、ライブ盤、コンピレーションアルバム、ボックスセット等々、数えきれない種類のCDが存在しています。

それゆえ、ほぼ同じだけど違うジャケ写、とかが多いんですよね。

加えて。調べてみるとシングル等は日本版が無かったりと、ここに書くことが正しい情報ではなくなる恐れがあるので、スタジオアルバムに限ることにします。

 

 

 

前置きが長くなりました。デビューから順に見ていきます。

 

 

 

ではいきましょう

 

 

 

 

 

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Iron Maiden -Released: 1980年4月

 

ダセーーーーー!!!
これですよこれ。

 

以降もたびたび登場する画面真ん中のこいつですが、名前をエディと言って、バンドのキャラクターとして以降ずっとジャケットに登場します。

最近の日本のサムいバンドがワルぶって設定するキャラとはわけが違いますよね(悪口)、とても愛される見た目ではない。

ゾンビのくせに綺麗なシャツに健康的な歯並び。髪の毛の逆立ち方はさながらBUCK-TICKです。

なんというかこう…絶妙に怖くないんですよね、文化系のやせ方してるから、威圧感がない。口論は強くても腕っぷしは弱そうです。

 

 

 

 

ちなみにエディについてはウィキペディアに「エディ」という項目があるくらい親しまれています。以下ウィキより抜粋。

-エディ・ザ・ヘッド(Eddie the Head、通称エディ)はデビュー時からのバンドのキャラクターであり、アルバムやシングル盤のジャケットにデビュー時から常に登場する。

-エディは、2008年にワールドツアー用にチャーターされたアストライオス航空のボーイング757垂直尾翼にペイントされた。そのB757を同社の操縦士でもあるディッキンソン(謹製注:メインのボーカルの人です。バンドのボーカル、飛行機操縦しがち(オフスプとか)。)が自ら操縦している。同機は"エアフォースワン"に掛けて"Ed Force One"と呼ばれた。

 

 

 

エディの導入にピッタリなデビューアルバムでした。

このアルバムで僕が好きな曲は Iron Maiden。セルフタイトル曲です。アップテンポだけど重いビートが爽快です。ライブの定番。

では次いってみましょう。

 

 

 

 

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Killers -Released: 1981年2月

 

いやダセーーー!!

ちゃんとダサい!!

これ見よがしの曇天に血文字で「Killers」。

たまんねーーーーー

後ろの建物、明かりついてる全部屋カーテンの主張激しいな。白を買いなよ。

 

しっかし、エディやっちゃいましたね、完全に犯行現場をおさえられてます。

お気にのシャツも抵抗されてヨレちゃってるあたり、揉めたんでしょうね。

ヤサグレボーイなのは分かっていたけど、周りに道を正してくれる人がいなかったか…

 

相変わらずの歯並び。嚙合わせも完璧。

毛量は前回より増えた分、逆立ったりはしてないですね。

で、凶器持ってる手からしてエディ右利きですね。意外とマジョリティ

 

 

 

 

ちなみに、デビューからイギリス本国ではそこそこ売れていますが、ここまでアメリカのヒットチャートにはランクインしてません。

次のアルバムからボーカルが現在のメインボーカルに替わり、全英一位や米チャート入りなどバカ売れし始めます。

僕の好きな曲は Purgatory。まだバンドの黎明というか、粗さも残ってる感じがします。

 

 

 

ま、次見てみましょう。

 

 

 

 

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The Number of the Beast -Released: 1982年3月

 

いやエディ強くなったな!!!

急にどうしたんだ。今まで街角の犯罪者止まりだったのに。

というか急にデカくなりすぎでは…?

 

地上はなにやら災いに見舞われていますね、そこで悪魔に踊らされている人…

人…?

なんか人もエディっぽく見えるな…エディなのかも。

 

ともかく、人を操る悪魔…と思いきやその悪魔すら操る存在。

そんな高次の強者にエディが成り果てています。とんだ出世だ。

それに留まらず、利き手じゃない方で炎まで司ってます。

そんならわざわざややこしい操り無くても、その炎で直接この事態は引き起こせたのでは?

 

エディのシャツスタイルは継続、笑ってるとこ初めて見たかも。もっと別のことで笑顔になって欲しかったな…。

みんな大好き血文字もまだありますね。

今までは英語読み通り(デビューは直訳の鋼鉄の処女、だったりもします)の邦題でしたが、このアルバムには

「魔力の刻印」という邦題がつきました。センスあるなーー。

 

 

 

 

 

バンドの転機となったアルバムですが、ジャケットは結構地続きな感じします。

僕の好きなのは The Number of the Beast。メジャー調で、今聴いても「こりゃあ売れるわー!」って思わせるキャッチーさがあります。

 

 

 

急激に強くなったところで次も見てみましょう。

 

 

 

 

 

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Piece of Mind -Released: 1983年5月

 

捕まってるーーーーー!!!

おい!捕まっちゃったよ!せっかくあんなに強くなったのに…

 

エディ完全敗北ですね、ジーパンはズタボロ、腕も封じられ、

極めつけに首輪がフレミングの左手みたいに三方向に鎖でつながれてます。

こんな鎖のつけ方あるんだ。縦に逃げたりしないと思うけどな。

でも急にデカくなったりするのかエディは。

 

ふさふさに蓄えてた髪も全部刈り取られ……というか額の真一文字の傷、切れ目が無いし留め具っぽいのも見えるような…?

 

ギョッとした方、そうです。

このアルバムの邦題は「頭脳改革」。

どうやら脳みそいじくられちゃったみたいです。ネフェルピトーみたいな敵がいるみたい。

血文字も無くなり洋菓子店みたいなお洒落筆記体になってます。

絶体絶命、というか頭脳を改革されてしまったエディはどうなるのか!?

 

 

 

 

…僕も書いていて今初めて気づいてるのですが、ストーリー性(意図されたものかわかりませんが)があって楽しいですね、

リアルタイムで追いかけてたら、バンドに対して

「新作が待ち遠しい」じゃなくて

「続きが気になる」っていう特別な感情を抱くことになっていたんだろうな。

僕が好きな曲は The Trooper。一番有名なんじゃないかな。初めて聴いたアイアンメイデンもこれでした。ギターソロは真似したくなるかっこよさです。

 

 

 

そろそろ皆さんも気になり始めてるんじゃないですか?次いきましょう。

 

 

 

 

 

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Powerslave -Released: 1984年9月

……???

何………………???

 

世界観ガラッと変わりましたね。ピラミッド。

しかもめちゃくちゃデカい。人がゴマ粒ほどにしか見えないし、3作目の比じゃありません。

スフィンクスを肘掛けにしちゃってるし。

あと階段から入口まで辿っていくとエディの股間に吸い込まれていく形になるのはどうなんでしょう。

 

色々ツッコミたくなる絵ですがさておき、あくまでここに描かれているのは

エディがピラミッドに象られているところ、

だと考えるのが妥当ですよね、そう考えると初めてエディ本人が写ってないとも言えます。

まあそもそもこれはエディじゃないのでは?

という声も聴かれそうですが、ウィキが上述している通り絶対エディはいるものらしいので、これはエディという事にします。

 

邦題もそのまま「パワースレイヴ」。

よく見ると電気的なのがピラミッドの上部から出ているし、黒幕と言うか、

何か超越した力を持った支配者の存在を感じますね。

 

 

 

 

 

絵のタッチも世界観も変わり、エディ本体の去就が注目されるところです。

僕が好きなのは Aces High と 2 Minutes To Midnight。アルバムの1/2曲目として最高すぎます。曲にはずれが無く円熟してきてる感じしますね。

 

 

 

次行ってみましょう。

 

 

 

 

 

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Somewhere in Time -Released: 1986年9月

エディキタ―――(゚∀゚)―――― !!

 

僕らのエディが帰ってきました!かなりサイバーな感じになったけどこの目つきはエディですね。

ダサグロカッコイイという表現がそろそろ皆さんの腑に落ちてきているんじゃないでしょうか!!

悪役に憧れて色んなポーズを習得したあの頃が蘇りますね。

 

世界観はまたしてもハイパーチェンジですね。舞台はネオン煌めく現代都市ってとこでしょうか。

 

さて、よくよく見るとエディの左手のあたりに日本語で「警告 白ニキビ」と書いてある。

なんでもアートディレクターが遊び心の一つとして適当にとってきた日本語らしいんですが

(↑ググったソース http://noheadphone-nolife.music-lounge.jp/article/84132118.html)

だとしてもそんな日本語、無さすぎる。

そんなものに警告するより、サイバーゾンビが街中をうろうろしてるんだよな…

 

変な日本語を抜きにしても、このジャケ写は中々になんじゃそりゃな世界観ですよね。

 

エディだけあからさまに未来だし、

ダイイングメッセージをが残されてるけど、そんな未来武器を使ったならもっと確実に死へ至らしめててほしいし、

あとよく考えたらエディ何があったし。

前回はピラミッドが舞台だったのを踏まえると、時代を駆ける存在になってそうですね。

なおさら頭脳改革した人の意図もわからなくなるけど…

やってることはKillersの時の街角マーダーに戻ってるし。名前を知ってる人を手にかけているあたり、どうせまたしょうもない揉め事を起こしたんでしょう。

 

邦題はまんまで「ソムホエア・イン・タイム」。

1曲目が Caught Somewhere In Time。時間のどこかで捕まえて。

時空を逃げてるんですかね、エディ。

 

 

 

 

 

少年マンガ終盤みたいな話の広がりをし始めました。

エディはこの先大丈夫なんでしょうか。

僕が好きな曲は Heaven Can Wait。サビのグラディウス感とか、コーラス出来る感じとか、良いよな~~。

 

 

 

話の収拾が心配ですね、つぎいきます。

 

 

 

 

 

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Seventh Son of a Seventh Son -Released: 1988年4月

 

どうした!!!!!!

 

胸から上だけになっとる!

前回はまだもっと肉の部分あっただろ!メカが馴染まなかったのか……

せっかく改造された脳みそも燃えてるし…

 

どうしましょう、せっかくメカを纏って強くなった感じだったのに、全部取っ払って仙人みたいになっちゃいました。もう主人公のムーブじゃない。

 

今までのどれとも違う世界。

見せつけてる心臓っぽいものの中には人がいるっぽい描写…

強いメッセージ性は感じますがそのメッセージがなんなのかはサッパリですね。

あとタケコプターが単体で浮いてるみたいなのもなんなんだろう。

 

だんだん難解になってきましたね。それが面白いんですけど。

 

 

 

 

邦題は「第七の予言」。

全アイアンメイデンの曲中で僕が一番好きな The Evil That Men Do が収録されています。

マジメな話をしちゃいますが、ジャケ写といいアルバムごとのコンセプトを強く前面に押し出してますね。今作はプログレの影響が見られます。

 

 

 

エディの話もなんだかエンディング気味ですが、まだ全然先があるので次見てみましょう。

 

 

 

 

 

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No Prayer for the Dying -Released: 1990年10月

 

いや戻った!!

そんで老けたな!!!!

全然初期のエディじゃん。

あれがそのままロクでもない老人になったらこんなんだろうなー、って姿そのまま。

 

急に世界観が回帰しました。

安心したけど今までのはなんだったんだ、夢…?

 

瓦礫から出てきてる以外の事わかんないし…

と思ったらリマスター版の画質いいやつ見てわかりました、

これ墓から出てきてます。

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リマスター版

ほら。墓でしょ多分。

そんでもってリマスター版はエディが老人に襲い掛かってます。

あんまり罪の無さそうな老人に…

やっぱりやってることが『Killers』から変わらないんだよなぁ…

 

邦題も英語読みと同じ。

 

 

 

 

僕が好きなのはアルバムタイトル曲の No Prayer For the Dying。メタルバンドのバラードは最強。これは本当です。

急に元に戻ったけど、にしては老けすぎなエディに困惑しっきりです。

第七の予言の時にはあんなに全てを達観した感じだったのに、どう見てもまたつまらん殺しに手を染めている…

 

 

 

先行きが心配ですね、次へ。

 

 

 

 

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Fear of the Dark -Released: 1992年5月

 

あーもう完全にわかりません。

頑張って今まで振り落とされないようにしがみついてきましたが、限界です。

自然とは無縁であってほしかった。散々燃やしたりしてたし。

というかそもそも、これがエディ…?

別のバケモンじゃ…?木の悪い部分なのか木に呑み込まれてるのかもよくわからないし。

 

ただ、初期のころよく描かれてた月明かりが復活してますね。

そのせいか雰囲気が初期のと似てます。

無理やりつなげるなら、老け切った結果自然と一体化した、みたいな感じなのかな…

ならもう邪悪な要素も無くなりそうですけどね。

全然まだ人を一人単位で殺りにきそうな出で立ちで、頭脳改革以降の威厳が戻らないな…

 

邦題もそのまんま。

 

 

 

 

いよいよついていくのも疲れてきましたよね…

ただ、曲はずっと良いんですよ。表題曲 Fear of the Dark は名曲ぞろいの中でも稀に見る完成度で大人気の曲です。緩急がもうたまらなくカッコイイ。一番聴いてみて欲しいやつです。

 

 

 

僕はまだ好奇心が残っているので次見てみます。

せっかくなので付いてきてみてください。

 

 

 

 

 

 

 

 

(※閲覧注意)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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The X Factor -Released: 1995年10月

 

うわーーーーー!!!!

きしぇーーーーーーーー!!!!

びろんびろん!!!!色んなとこがびろんびろん!!

だから何があったんだよ!!

絵でいいじゃん!

なんで立体化したんだよ!するにしてもねんどろいどくらいにしといてよ!

内臓も脳も見えてるし!すごく恥ずかしい状態!!

鉄の器具が色んなとこ貫通してるし嫌すぎる!!

ゾンビになら何してもいいの??

 

いっぺんに7つもツッコんでしまいました。

そのくらい急に何もかもが変わってます。なんと無惨な…

 

でもこれで一つはっきりしましたね、ジャケ写はリリース順が時系列通りにはなってないみたいです。

今作は『第七の予言』の手前あたりになるんですかね。

今作の方が、胸から下にかけてがまだ残ってるので。

こっちの方がマシな事あるんだ。

あるいは頭脳改革の時こんなことされてたのかもしれません。

 

実はこの予測には裏付けがあって、今作の特別版のジャケ写が別バージョンなんです。

ってのも四肢や毛髪がまだある状態のエディがこんな感じの器具に固定されてるんですよね。

で、コレを経て somewhere in time に繋がる、って考えたら案外整合性取れます。

前作だけが邪魔なんだよなーーー、番外編?

 

邦題はそのまんまです。中心的メンバーだったボーカルが替わったのでジャケ写もガラッと変えたんでしょうね。

 

 

 

 

僕が好きな曲は 2AM  。

元のボーカルに歌っててほしい感じはしちゃうけど、憂いに満ちてていいですよ。

このジャケット、中古屋で初めて見つけた時は本当驚きましたね、売る気あんのか…?と思いました。

ちゃんとって言ったら可哀そうですけど、前作まで6作連続で米チャート100位以内は入ってたのに、今作でちゃんと落ちます。

英チャートも最高8位で、アイアンメイデンにしてはちゃんと売れてません。

そりゃあね…

 

 

 

急に激キショになって、色んな可能性が広がってしまいもう次の予測がつきません。

次はどんなのが来るか。

 

 

 

 

 

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Virtual XI -Released: 1998年3月

 

んーーー、誰?

絵は元の感じに戻ったけど、肝心のエディが他人くらい変わってます。

ともあれ今回も中々ヒドい有様です。

形相が正気じゃない。頭爆発してるし。

 

しかし98年の作品ながら、既にVR世界を揶揄するみたいな内容を描いてるのは面白いですよね。

このころからバーチャルと言えばこの器具なんだな。

 

ただ、気になるのはこのVRゴーグルに顔面全部覆われ少年の状態ですよね。

絵の揶揄するところをそのまま受け取るなら

「バーチャルに入り浸って現実が見れていない」

ってとこだと思います。

つまり、左下の平和な少人数サッカーは仮想のもので、現実はバケモンが跋扈している。

 

…少年何してんの!ってなりませんか?

こんな有様なのに平然と座って。

平然と座ってる人々のところに突如エディ(?)が現れた、みたいな感じなんですかね。

 

でも一応逆に考えられもするんですよね、

仲間外れにされてサッカーに混じれない少年が、一人VRで現実離れした妄想を描く…

「おまえらなんか僕が怪獣だったらこうだぞ…!」

まさか君がのちのちの………エディ??

 

色々妄想できちゃいますね、それもこれも絵に戻ってくれたおかげです。

さすがにあれはやめたんだろうなー。

邦題は英語読みそのまま。

 

 

 

 

 

僕が好きなのは Futureal 。

今作も人気低迷期の作だけあって、少しずつ曲が似てて冗長なんですよね。この曲はかっこいいけど。

 

 

 

今作をエピソード0、みたいにしない限り、ストーリーはもうぶった切られてきましたね。

変化を楽しみつつ次いきましょう。

 

 

 

 

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Brave New World -Released: 2000年5月

 

良い!

良いよ!!

 

カッコよくないですか?

下に描かれてるのはロンドンの未来でしょうね、下の方にタワーブリッジが見えます。

そして上空に浮かぶのは、エディ!

これは紛れもなくエディですね、平井堅ばりの彫りの深さがエディです。

 

タイトル 『Brave New World』 は、同名のディストピア小説があるように、皮肉を込めた意味での素晴らしき新世界、って意味です。

前回から皮肉続き。

 

テクノロジーが進歩しても、人間はエディの恐怖から逃れられないって事でしょうか。

なんだそれ、って感じだけど、エディを死のメタファーとすれば結構すんなりいきます。

引き替えにストーリー性はもうどこへやらですが…

まあでもつまらない犯罪に手を染めていた頃よりは高尚な存在になったっぽくてよかったです。

 

邦題はまたしても英語読みそのまま。

人気絶頂じゃないと独自の邦題ってつかないのかな。

 

 

 

 

 

僕が好きな曲は The Wicker Man 。うるさすぎず、でもヘビメタ然としていてめっちゃ聴きやすいですよ。

抜けていた主力二人が戻ってきて、売り上げも中身もかなり良くなった作です。

 

 

 

僕この絵すごく好きで一時期ラインのトプ画にしてました。

次もこのくらいクールなやつだといいな、こういうのよこういうの。

 

 

 

 

 

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Dance of Death -Released: 2003年9月

 

おい!!!!!なんだ急に!!!!!!!!!!

ちょけてるじゃあないか!!!!!!!!!!!!!

 

Dance of Death 死の舞踏。

じゃあないんだよ!世界観が分からん!

絵でも写真でもないし。初代プレステのゲーム画面じゃん。

絶妙にどの人も大事なところは隠れてるのがまた腹立つ。エロくないんかい。

Xファクターであれだけやっといて今更自重するなや。

 

一応エディはいます、ゾンビってより死神だし、異常に頭身が美化されてるけど。

一緒に踊ったら死ぬんでしょうね、タイトル通り。そんな手招きをするんじゃない。加わらんよこんなのには。

 

マジで何してんだエディ…ロンドン全土を脅かしていたはずが、ダンスパーティーの主催になってしまった…

 

邦題は死の舞踏。直訳通りです。解釈の広げようがない。

 

 

 

 

 

僕が好きなのは Rainmaker 。

腹立つジャケットとは裏腹に、今作でアイアンメイデンは完全に人気を取り戻します。

初めのヒットから実に21年。すげーーーー。

 

 

 

ちょけたせいで今まで保ってきたストーリー性がご破算です。

なんてことしてくれたんだ。謝罪を要求するテンションで一応次へ。

 

 

 

 

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A Matter of Life and Death -Released: 2006年8月

 

え、そういう感じか……。

なんというか、他のメタルバンドでもやりそうなジャケ写ですよね。

思えば前作からですが、アイアンメイデンらしさ、みたいなものがどんどん薄まってます。

骸骨に従軍させるのはあまりにも安直過ぎないか…?

あと戦車が正対すぎる。ザ・シンメトリー。

 

一応エディはいますね、クシャナ殿下みたいな戦車の乗り方。

兵隊たちは死の舞踏でとりこんだ人らのなれの果てでしょうか。

敵は誰なんでしょう。それともまた蹂躙か?

 

こんなことしなくたって、エディはもっとカッコイイメカ纏ったり巨大だったりしたんだけどな~

って感じです。エディじゃなくても成立するジャケ写だと面白味が減ってしまいますね。

そう思いませんか?思っていたらあなたももうエディの虜だという事です。

 

邦題は ア・マター・オブ・ライフ・アンド・デス〜戦記。

申し訳程度に戦記と追記されてる。思い切ってそっちだけにすればよかったのに。

 

 

 

 

 

この辺からそこまで聴きこんでないアルバムなんですよね、

一応好きなのは The Reincarnation of Benjamin Breeg 。前半がかっこよくて好き。

 

 

 

なんだかツッコミどころも大してなくなってきましたね。

実際このアルバム、売れてはいますが個人的にはどれも他にもっといい曲があるというか、微妙です。いかにもバンドの晩年、って感じ。

ジャケットは全てを物語るんだなあ。

とはいえあと二枚です。見てみましょう。

 

 

 

 

 

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The Final Frontier -released:2010年8月

 

おおお!!!

ダッサい!!!

これだよこれ!!!!

 

急に来ましたね、このダサさを求めてたんだよ~。

もうあのバケモンがエディなのかもわからない、ニトラスブリオ(クラッシュバンディクーの)みたいに緑に膨れ上がってる。

でもそれでいいんですよ、見てください、右手も左手も何を持ってんのか一切わかりません。コンセプトもなんか違うし。

宇宙服の中身が骸骨、ってのがもういいですよね、男の子の好きなものキメラ、っていうか。そんなにまでなってるならエディはもう攻撃しなくてもいいだろ、っていう。

 

今更エディが何しても驚きませんが、やたら規模のデカい世界観で侵略をしている感じがこれぞエディですね。

無事に軍役も終わって好き放題暴れてる感じでしょうか。

 

ただ、タイトルや1曲目 Satellite 15.....The Final Frontier から察するに、領土を広げに来た人間(?)を返り討ちにしてるのかも。

 

邦題は「ファイナル・フロンティア」。

中黒(・コレのこと)が無いと落ち着かない日本人文化、なんなんだろ。ダサくなっちゃうよ。

 

 

 

 

 

Isle of Avalon が好きですね僕は。

かなり大作志向のアルバムで、この曲なんか9分あります。

メタルの大作ってドラマチックでいいんですよね。ハロウィンの 『Keeper of the Seven Keys』 に勝るものは無いけど…

ちなみに今作が過去最高ヒットを叩き出します。28か国で1位、米チャートでもTOP5、やっぱ昔のファンが懐かしさからこぞって買ったんでしょうね。

 

 

 

大衆にウケるメタルを1から作り上げた彼らだからこその迷走がジャケ写からも読み取れましたが(邪推)、

結局は僕らが好きだったアイアンメイデンに戻ってきてくれるというか、安心感がありましたね。曲もそう言える出来で、やはりジャケットは内容を表すんですね。

 

さて、いよいよラストです。思えばエディにもいろいろと紆余曲折ありました。

一体どんなジャケットが待ってるんでしょうか。

 

 

 

 

 

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The Book of Souls -released:2015年9月

 

瑛人??

 

瑛人じゃん。どっからどう見てもエディが香水歌ってるとこじゃん。

ドルガバのせいで云々以前に、服を着てくれ。

 

でもよく考えると2015年のアルバムだから、瑛人がエディを真似た説の方が有力ですね。

あるいは瑛人さん自身が元はこんな感じの人だったとか。

 

最後の最後にストーリーも何もなく、エディのアー写になっちゃいました。

額の留め具が完全にエディです。オシャレ装飾入ってんなしかも。

 

こうまでシンプルになるとは…

でも堂々とカメラの前に立ち、こちらを見つめるその居様には、何かエディの精神的な成長を感じますね。

ダサくてグロくてカッコイイエディですが、初めて大人の格好良さを身に付けています。

 

邦題は「魂の書〜ザ・ブック・オブ・ソウルズ〜」。そのまんま。

 

 

 

 

 

アイアンメイデンのキャリア最後の作品、というならこのジャケットもわかる気はしますが、そういったことは特に言われてません。

ただ、売れに売れ続けてきたアイアンメイデンももうメンバーは皆おじいちゃん、癌などにも脅かされる中作り上げた、という背景まで知るとちょっとメンバーにとって特別な位置づけなのがうかがえます。

バンド初の2枚組アルバムだったり、前作以上の大作志向だったり、総力を挙げて作ったことの証左が沢山あるんです。

そのおかげか、前作を上回る高評価とヒットだったらしく、

「まあそれなら、エディのピン写なのもわかるな…」

という気分になりました。

 

 

 

僕が好きなのは When the River Runs Deep 。小さいけれど丁寧な起伏に富んだ、聴いてて気持ちのいい曲です。

 

 

 

 

 

 

 

いかがだったでしょうか。

途中マジグロ画像があったかもしれませんが、これが全世界で飛ぶように売れてるんです。40年以上も。面白いですよね。

 

何となくの興味に始まり書いた記事ですが、16枚もアルバムがあるのでかなりの量になりました。時間もかかった~。

 

一般にジャケ写って、メンバーが写ったり写らなかったりと、あまり一つのテーマに沿ったジャケットを続けるバンドってない気がするし、

逆に小手先の変化が必要ないくらい売れ続けたバンドだからこそ、こういう事ができるのかもしれません。

 

現時点でエディの物語は瑛人になったところで終わるという、意味不明な途切れ方をしちゃってますが、

きっとまた新作でコソ泥したり深海を統べたり、面白い事してくれると僕は信じてます。

 

 

 

折角なので最後に、僕が見つけてきたエディの物語を年表で振り返ってみます。

 

1880年  4月 エディ、街へ出る。

1981年  2月 エディ、初めての犯罪。

1982年  3月 エディ、強くなり街を蹂躙。

1983年  5月 エディ、逮捕。

1984年  9月 エディ、古代で王になる。

1986年  9月 エディ、未来でまた犯罪。

1988年  4月 エディ、達観。

1990年10月 エディ、老いてもなお犯罪。

1992年  5月 エディ、自然に還る。

1995年10月 エディ、ギッタギタにされる。

1998年  3月 エディ、2.5次元に進出。

2000年  5月 エディ、そして伝説へ。

2003年  8月 エディ、ダンスパーティーを主催。

2006年  8月 エディ、風の谷を侵攻。

2010年  8月 エディ、宇宙で無双。

2015年  9月 エディ、『香水』をリリース。

 

 

 

いや、面白っ。

 

 

長々とお付き合いいただきありがとうございました。

 

おしまいに、

僕はこれを読んでくれた誰かとエディについて解釈違いが起きてしまう事を一番危惧しています。

あくまでこれは全て僕が考えるエディの物語であって、見る人によって色んな物語があっていいと僕は思います。

だってこれただのジャケットなんだから。

エディのアナザーストーリーを見つけた方、ぜひ僕に連絡ください。

あなたが見出したエディの物語が僕はとても気になります。

だって、絶対にマトモなものじゃない事だけはハッキリしてるのでね。

 

 

では、またお会いしましょう。